●●が認知症リスクを高める理由

今日、6月6日は、『補聴器の日』です。
「6」を2つ向かい合わせにすると耳の形に見えることに由来するようで、記念日を通じ、補聴器が人々の生活の中で身近なものとなるように、また、補聴器により多くの人々が抱える「聞こえ」についての悩みが改善されていくようにとの願いが込められているそうです。

近年、スマートフォンや携帯型音楽プレーヤー、またリモートでの会議や就労の増加などに伴い、ヘッドホンやイヤホンを使用する機会が増加していています。
ヘッドホンやイヤホンで大きな音を長時間聞くことによって起こる難聴は、「ヘッドホン・イヤホン難聴」と言われており、進行がゆっくりな難聴とされており、日常的にヘッドフォン等を使用する習慣がある人は、注意が必要です。

近年の研究では、「聞こえ」と認知症リスクの関係が注目されています。
ある研究によると、認知症の発症リスクが、
◎軽度難聴=2倍
◎中等度難聴=3倍
に上昇する可能性があることが分かっています。

難聴が認知症リスクを高めるメカニズムは完全には解明されておりませんが、
◎脳への刺激不足:
耳から脳に入る情報が減ると、脳全体の活性化が低下し、認知機能の衰えに繋がる。
◎社会的孤立:
聞き取りにくさからコミュニケーションを避け、社会的な交流が減ると、脳の活性化や認知機能の維持に悪影響を及ぼす。
◎うつ状態:
難聴によるコミュニケーション困難や社会的孤立から、うつ状態になり、認知機能の低下を招く。
が考えられるとされています。

難聴による認知症リスクを下げるためには、
◎社会的活動への参加:
積極的に社会的活動に参加し、コミュニケーションを保つことが認知機能の維持に役立つ。
◎健康的な生活習慣:
バランスの取れた食事、定期的な運動、適切な睡眠など、全般的な健康管理も認知症の予防に寄与する。
などが良いとされています。

  また、聞こえに良い食材としては、
◎オメガ3脂肪酸:
オメガ3脂肪酸は炎症を軽減し、血流を改善する効果があります。
これにより内耳の健康を保ち、聴力の低下を予防するのに役立ちます。
サーモン、サバ、イワシ、クルミ、亜麻仁油などに豊富に含まれています。
◎抗酸化物質:
抗酸化物質はフリーラジカルから内耳を保護します。
特に、ビタミンC、ビタミンE、ベータカロテンなどが重要です。
これらは柑橘類、緑黄色野菜、ナッツ、種子などに多く含まれています。
◎ビタミンB群:
ビタミンB12、B6、葉酸などのビタミンB群は神経の健康を維持するために必要です。
内耳の神経機能を保つために重要で、聴力をサポートします。
肉、魚、卵、乳製品、全粒穀物、豆類などが良い供給源です。
◎マグネシウム:
マグネシウムは内耳の血流を改善し、騒音による聴力損失を防ぐのに役立ちます。
ほうれん草、アーモンド、カシューナッツ、バナナ、アボカドなどに含まれています。
◎亜鉛:
亜鉛は免疫機能をサポートし、耳の健康を保つために重要です。
牡蠣、牛肉、かぼちゃの種、ナッツ、豆類などが亜鉛の豊富な供給源です。
◎鉄:
鉄分は血液の酸素運搬能力を向上させ、内耳への酸素供給を助けます。
赤身の肉、魚、レンズ豆、豆類、緑葉野菜などに豊富です。
◎ビタミンD:
ビタミンDは骨の健康に重要で、耳の小さな骨(耳小骨)の健康を保つためにも必要です。
日光浴、魚(特に脂肪が多い魚)、卵黄、強化食品(ミルクやシリアルなど)に含まれています。
などの栄養素が良いとされています。

難聴と認知症の関係は深く、予防策が認知症リスクを低減するためには欠かせません。
ヘッドフォンなどの利用も必要最低限に抑え、また健康的な生活習慣、食習慣などに注意いただければと存じます。

ハービックス】店長の岩屋でした。

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